父親・母親参観日

息子の幼稚園で、父の日に合わせて開催された父の日参観に行ってきました。
私は、数日前にそんな会があると聞いて慌てたのですが、息子は大変、楽しみにしていたらしいです。
いまいち、具体的に何が楽しみなんだか分らなかったんですけどね、何となくわくわくするって感じだったのでしょうか。

昨年、年少の時には、父親と一緒に幼稚園に行くことが出来ず(泣いて嫌がった)、母親同伴だったのですが、今回は、父親と二人で行くことが出来ました。
パパに幼稚園への行き方を教えてあげよう、と両親揃って言い続けたのですが、これが効果を発揮したのかどうかはいまいち分かりません。
幼稚園までの道すがら、猫じゃらしだの、駐車場の鉄パイプだの、あれこれと気を散らせながら、歩いていきました。

幼稚園の門の前で、同じく発達障害を持つ、同じクラスの男の子と出くわしました。
彼は、母親ときていたのですが、それを見た息子が、○○君、お母さんと一緒だなんて恥ずかしいね、と言うのです。
息子にとって、イレギュラーは容認しがたいのだと思います。でも、これはやめさせないといけないことだと思うのです。
方法は分かりませんが。

幼稚園では、靴を脱いで建物の中に入ります。
建物内のどこに息子の教室があるのだか分からないので、息子に案内してもらうのですが、先に靴を履きかえた息子が、こっちだよ、早く来いよ!と言っていて、すかさず先生から言葉使いを叱られていました。
息子が敬語を意識して使えているとは思えないのですが、ですが、なんとなく不愉快な時には敬語が出てこないのは面白いところです

教室に着くと、支度をして(持ち物を所定のロッカーにおさめ)、トイレに行きました。
後程触れますが、この後、教室を出て小一時間で戻ってくるのですが、戻ってきたときにもやっぱりトイレに行っていました。
教室に入ると緊張するのでしょうか。
昨年、一時期は毎日のように幼稚園でお漏らししていたことを考えると、トイレに行けるだけ成長したことを実感します。

息子は個別にイラストの描かれたカードを使って、今日一日の流れを説明されます。
一度、講堂に移動して体操した後、教室に戻って歌を歌ったり、先生の話を聞いたりして帰る、という流れです。

講堂では、体育の先生が、親子でセットになってする運動を指導してくれました。
親が樹になって、子供がそこを登ってみよう、とか。
親、子供、親、子供と輪になって、両隣と手を繋いでから、みんなで一方方向に同時に走ろうとか(こうすると、子供の足が宙に浮きます)。
息子は参加したくないときは床に寝そべっていました。親が子供の足を持って、手押し車する、とか。

先生は大変だな、と思ったのは、今日の参加者は大半がお父さんであったものの、一人お母さんが混じっていたことから、配慮しながらお話されていたことです。
お父さんは子供の足を持って、と言えないので、お父さんかお母さんが子供の足を持って、と言う、とかですね。

体操が終わると、教室に戻って歌を歌ったり、先生のお話を聞いたりします。
歌は、傍目に分かるほど、全く参加の意思なし、手遊びがついていてもやるつもりはなし、です。
まあそれでも座っていられるだけでも大きな進歩だと思うのですが

途中で何回か、息子が発言したことがありまして、それが、あの子は椅子に座らなきゃだめなのに座っていない、だったり、今日のために練習してきた親に向けた歌をいつ歌うのか、だったり。
いや、親に向けた歌なんて、始まる前に、あーあ待ちくたびれちゃったなーとか言うくせに、全く歌っていなかったりするわけです。

正直、誰がどうみてもまがうことなき問題児だなあと思うわけです。
私、これまで自分と同級生の問題時についてみてきたことが多々ありますが、邪魔だな、以上の感想はありませんでした。
ただ、息子は違うのですよね。
他のお子さんの邪魔をしていて申し訳ないと思うのです。
これも正直に書いておけば、周りと合わせて歌を歌っている子供たちのようであってほしい、と息子に願っていることは全くないのですが。

最後に、子供が親のために作った手紙入れをプレゼントされました。
自分の分を渡された子供が親に渡しに来るのですが、一番最初に名前を呼ばれた息子が、私の方に満面の笑みで駆け寄ってくる姿を見ていると、何とも言えない気持ちになったのでした。