自閉症に関する本(書名なし)

先日、発達障害の外来に妻と息子行った際、先生から、何冊か本を紹介されました。
まずは図書館で借りて読んでみてほしい、その中から少なくとも一冊は購入して手元において、何度か読み返してほしい、と先生から言われたそうで、お財布にやさしい提案に感謝しつつ、図書館で借りられるものから順番に借りています。
まず妻が読んで、もう眠たくてしょうがない、と言われて私のもとへと回ってきています。
確かに読みずらいですが、以前に何冊か読んでいる本やインターネットで調べている事柄と大きく異なることが書いてあるわけではないのだな、とも思っています。

さて、私たちにとっては都合のいいタイミングで、NHK発達障害を取り上げてくれています。
プロジェクトのホームページも立ち上がっています。
http://www1.nhk.or.jp/asaichi/hattatsu/

以下は、こちらの取材に同行された記者の方の発達障害に関する感想の記事です。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/30/talk-with-developmental-disability-p
erson_n_16876110.html?utm_hp_ref=japan


世の中が、発達障害者に対してより生きやすいような配慮をしてくれるようになると大変うれしいと思います。
私自身も、一人の、発達障害に対して知識の乏しい人間として、発達障害に対する知識を深めることが有意義であると思っています。
それは、発達障害に限らない話で、一人でも、少しでも、生きずらいが減っていってほしいです。

その上で、発達障害を持つ子供の親としては、もう1つ、知りたい情報があります。
そして、この情報が極端に不足しているように思われるのです。

世の中が支え合いによって営まれているのは一面の事実です。
しかし、奪いあいによって営まれているのもまた一面の事実です。
親としては、支え合いの輪の中で息子の人生がよりよいものとなることを望むことに加え、奪いあいの輪の中で、自分を守る方法を身に着けてくれることを願っています。もっと言えば、勝ち抜ける方法を身に着けてくれることを願っています。
この自分を守り、勝ち抜くために自閉症とどう向き合ったらいいのか、という情報が不足しているように思えるのです。

多くの本では、学校の勉強についていけない、仕事が長続きしない、等々、周囲の理解と助けによって改善できることが多いことを教えてくれています
でも、悪意のある相手をどうやって避けるか、も重要ではないかと思うのです。

この点、自閉症でない人にとっての悪意のある人間の避け方や、詐欺から身を守る方法、というのも確立していない、と思われるかもしれません。
確立しているかどうかは定かではありませんが、ノウハウや人生訓のようなものはたくさん存在します。
これらがどの程度、自閉症の人にも有効で、どの程度有効ではない(別の処方箋をかんがえなければいけない)のか。

これから読み進める本の中で、これへの回答があるのかないのか、本の感想と合わせて、また書いてみたいと思っています。