発達支援教室からの就学

幼稚園に馴染めない息子は今年(2017年)の1月から3月まで幼稚園をお休みし、発達支援教室に通っていました。

4月からは、週4日は幼稚園、残りの1日を支援教室に通っています。

その支援教室では、朝行くと、準備をしてから、それぞれの子供に割り当てられた課題(パズルとか塗り絵とか)をし、一日の予定を説明してもらった後、別のクラスの子供たちと大きな教室(学校でいうところの体育館のような場所)で身体を使って遊びます。

これは、以前、会社が休みの際に(今年2月です)見学に行った様子を書いたことがあります。

大きな教室での遊びの後、各クラスに分かれて今日の予定(工作だったり、お散歩だったり)を行っていきます。

息子はこの大きな教室での遊びが好きではなく、初めのうちはそれこそ号泣して抵抗していました。

私が見学に行った際には、場所の移動こそすんなりと行い、身体を動かしているという意味では遊んでいるものの、表情はなく、楽しそうとは程遠い状況でした。

息子は身体を動かすこと自体は嫌いではありません。

家などの屋内で遊んでいることも好きですが、外を走りまわることもあります。

息子が大教室を嫌がる理由は、従って身体を動かすことではなく、大教室にたくさんの人間(子供たちも先生方も)がいるから、なんだそうです。

というか、息子が自分でそう言っています。

それから、ターミナル駅など、人が多いところでは、息子が嫌がることが分かってきました。

ただ、ゴールデンウィークの最中、動物園に入るための混雑と行列が出来ていたのですが、これは嫌がらないんですよね。

音の問題なのかもしれません。

この辺は、息子の苦手なものも変わっていきますし、突き詰めてもしょうがないのかなと思っています。

4月から週に1日になった発達支援教室は、何故か幼稚園以上に行きたくないとごねます。

行ってしまえば楽しく過ごしているようですし、帰り際にはもっと遊んでいきたいと言っているので、何が嫌なのかよく分かりません。

その発達支援教室から、息子がこれまで見せたことのないような笑顔を見せた、という報告がありました。

その日、いくつかある発達支援教室の別のクラスは全てお休みで、息子のクラスだけで大きな教室を使うことになりました。

息子の笑顔がはじけたのは、その話を聞いたとき、だったそうです。

大きな教室って別のクラスの子供がいたところで、人口密度がそれほど高いわけではありません。

というか、息子のクラスだけだとすかすかして不安になってしまいそうなくらいです。

それでも喜ぶ、のは普段がどれほど嫌なのかの裏返しかなと思うと、やっぱり息子とはいえ、他人の痛みを共有するのは大変だなと思います。

さて、発達教室がらみでもう一つ、保護者向けの就学説明会、が行われました。

メインの対象は年長の子供を持つ親ですが、息子のような年中の親も聞いておくべき、と言われて妻が参加してきました。

一つ、妻がとても驚いていたことがあります。

自閉症について特別な配慮を学校に求める場合、支援学級という他の子供とは別のクラスに編成される、と思っていたのですが、どうもそれだけではないようです。

具体的には、知的障害の子供と一緒に支援教室で学ぶ方法もあるのですが、その他にも、学校が終わってから自閉症の子供向けの追加授業をしてくれる、あるいは週に1日だけ、自閉症の子供向けの教室で学ぶ方法もあるようです。

あくまでも、わたしの住んでいる地域の話で、市区町村によっては異なるのだろうと思います。

そして、来年になると制度自体が変わっている可能性もなくはありません(このような取組がなされたのはごく最近のことのようだったので)

まずは少し、仕組みが整えられていることに安心しました。

就学というのは先のようでありますが、将来を決定付ける、大きな選択になるかもしれません。

幼稚園までは、通わない子供もいるので、ある意味多様性があります。

これが小学校になるとすべての子供が通います。

大多数の子供と明確に異なるレールに乗るのか、という判断になるように思われるのです。

公立小学校への進学の話なので、親が選択するだけではなく、特別な対応を求めるための審査があります。

受かるか、落ちるか、どちらが喜ばしいのだか分からない審査です。

私たち夫婦は将来の受験を意識した私学への進学は今のところ考えていませんでした。

ですが審査結果によっては、息子にあった私学を探してみることも必要になるかもなと思ったりもしました。