2016年のクリスマス

ちょっといまさらになりましたが。

 

クリスマスが近づくにつれて街は飾り付けが増えたり、ライトアップされたり、華や
かになっていきます。
私自身、そのような街の変化にあまり興味がないのですが、息子もやはり関心がない
ようでした。
ただ、クリスマスはこちらがびっくりするほど楽しみにしていました。

プレゼントがもらえる、ということを、どの程度理解できていたのかは怪しいです。
悪いことをした時に、そんなんじゃサンタさんからプレゼントをもらえなくなるよ、
という警告を受け、それを真摯に受け取っているのか、いまいち理解できていなかっ
たように見えたので。
また、クリスマスに起こる楽しいこと、を息子が語る際に、プレゼントの話が出てき
ませんでした。
むしろ、家族でパーティをするんだという点に興味があったようです。
パーティの中でも、特に何が食べられるのか(ケンタッキーやケーキが食べられ
る!)ことが重要なようでした。

とはいえ、プレゼントで前々から彼が欲しがっていたおもちゃ(トミカのおもちゃ)を
手に入れ、週末はずっとそれで遊んでいました。
朝起きて、プレゼントの包みを開ける様子をビデオに撮っていたのですが、本当にか
わいいです。
親バカと言われようが何だろうが、人間こんなに幸せな気持ちに他人をさせることが
できるんだ、と感動しました。

そのおもちゃの遊び方なのですが、そもそもおもちゃは、トミカのハイパーレス
キューというモノです。
消防のより難易度の高いミッション向け、つまり災害現場での救助などが任務です。
そしてトミカのハイパーはシリーズもので、他にもハイパーブルーポリスなるものが
あるのですが、こちらは警察の特殊版です。

息子の中では、ハイパーレスキューも犯罪対策を行っているらしく、はしごのついた
消防車のような車を手に、悪い奴らは許さない、と息巻いています。
そして別のおもちゃに悪者役をやってもらい、ハイパーレスキューで懲らしめに行
く、という遊びを繰り返しています。
私たち、親に与えられた役割は悪者役で、そのおもちゃを使って悪いことして、と依
頼されるので、お菓子食べちゃうぞとか、包丁触っちゃうぞとか、そんなことを言い
ながらハイパーレスキューに退治されるのを待つわけです。
なお、退治は、はしごの上から塩と胡椒を振りかけることで(口で言うだけですが)
行われます。
何故そんな設定になったのかは、謎です。

クリスマスイブは毎年恒例の子供向けコンサートに行ってきました
その翌日、クリスマス当日は都会へと遊びに行きました。
私と息子の二人とは違って、妻は飾り付けられた街中を眺めるとテンションが上がる
タイプなので、見せてあげたかったのです。
息子は、クリスマスプレゼントにおもちゃと一緒にもらったお菓子を、道々食べても
良い、という許可を得て嬉々として出発しました。

移動中はともかく、ついてみると、人の多さに圧倒され、足のすくむ息子。
決して両親から離れることはありませんが、他人にぶつかってしまうのが怖く、本人
の希望に応じてだっこで移動します。
目的地はクリスマスツリーと噴水のある広場ですが、こちらは、大音量に圧倒される
息子。
直前に甘いものを飲みながら歩きたい、という妻の希望に沿って購入したゴディバ
かすめ取った息子は怖い怖いの連呼です。

昼食を食べに出かければ、お店が暗くて嫌だ怖い、と足のすくむ息子。
結局、明るくて若者カップルの多いお店に移動し、女性が食事しているのを待ちなが
スマートフォンをいじくる若者を眺めながらランチを食べることになりました。

まあ、怖い場所に無理して息子を連れて行く必要はないと思うのです。
しかし、妻の行きたいところは暗かったり(ムードがいい)、大音量だったり、人ごみ
だったりするわけで、育児中だから我慢せよ、とも言い切れないように思います。

クリスマスのおもちゃでそこまで遊びつくすのか、というほど時間を費やした息子。
来年のクリスマスを楽しみにして、楽しみつくして、くれたらいいなあ、と思いまし
た。