胃腸炎に負けない食欲

年明けから、週4日、特殊学級へ通うことについてはほぼ決まりなのですが、その間、幼稚園をどうするか、という問題があります。

平日に一日通うことは、幼稚園が結構近いこともあり、時間の面からは何も問題ありません。

幼稚園からもこの選択肢でも構わない(休んでも構わない)と言われています。

週に一日、母親が子供から離れる時間も大切だと思います。

そして、幼稚園にちょっとであれ通うことは、妻が幼稚園児の母親(いわゆるママ友)との接点を途切れさせない、という点からも大切です。

 

一方、息子が、ただでさえ新しい環境に慣れるのに時間がかかるところ、幼稚園と特殊学級を両方こなせるとは到底思えないところです。

妻の両親が非常に近くに住んでいることもあり、先週、相談のために我が家に立ち寄ってくれたそうで、その際は、両方はやめておいた方が良いのではないか、という意見だったようです。

 

将来の事はさておき、我が家は、目先、恐らくウイルス性の、腸炎に苦しめられています。

息子が、金曜の夜、寝ているときに、突然目覚めては吐き戻す、ということを4回程行い、シーツ他、たくさんのものが汚れました。

吐き出すと楽になるらしく、その度に目覚めていましたが、寝起きとは思えない笑顔でした。

給水はこまめに、という教えに則り、ポカリスエットを与えたのですが、これがたいそう気に入ったようで、ブドウ、リンゴ、ミカン、メロンが溶け出しているんだよ、そんな味がする、と言っていました。

 

翌日の朝にも吐き戻したものの、吐き気はそこで治まったようで、ここから下痢のフェーズに入りました。

まだまだオムツをしているので、こうなってしまえば、洗濯物は大きく減ることになります。

 

追い打ちをかけるように、父親(私)まで日曜の夜から具合が悪くなりました。

初めは水下痢で、まあよくあることなので、ふーんと思っていたのですが、夜中に突然目覚めて吐き戻す等、悪化の一途をたどっています。

 

そんな父親の様子の変化に、息子はあまり関心がないらしく、今朝も毎朝のルーチンである全身に乾燥防止のためのクリームを塗ったくる作業を父親に要求する、トミカYoutubeにアップされた動画を父親の膝の上で見る、などしておりました。

 

さて、父親のことはどうでもいいのですが、息子の体調が悪くなりかけたとき、そして吐き戻して直後の2回、病院に行きました。

病院に行くといつもの事ではあるのですが、病院の建物に入る前に嫌がり、扉を開けて中に人がいる(受付の人、待っている子供たちとその親がいる)のにビビッて帰りたがり、そして診療時には、お医者さんに言われたことができません。

そこに座ってと言われても、ママのお膝の上じゃなきゃ嫌だ、と言い張りますし、お腹を出してと服をめくろうとすると、やらなーい、と言っては笑って寝ころびます。

 

私だったら、診療してもらう先生にいかに真剣に見てもらいたいか、そのためには医者の心証を良くしておくことが(職業的な倫理はあると思うものの)大事か、を考えて、言うとおりにします。

息子にはそれができません。

できないものはできないので、しょうがないのですが、妻は、それが発達障害のせいなのではないか、と疑っています。

そして、医者に、もう3歳でお兄さんなんだから少しだけ我慢できないかな?と聞かれるたびに、この子は発達障害なんでしょうがないんです、と言い訳したくなる、と言っています。

 

診察の場に居合わせない私ではありますが、目の前で息子会社の言うことを聞かず、貴重な診療時間をふざけてつぶすことが申し訳なく、言い訳をしたくなる気持ちは痛いほどわかります。

それでも、発達障害と言う免罪符をこんなところで使っていいのだろうか、とも疑問に思うのです。

 

息子は、何ができるようになって、何ができないまま成長していくのか、今の段階では分かりません。

しかし、なんでもできるようにそのうちなる、今はまだできないだけなのだ、と思って一つ一つ学んでもらうしかないのではないか、と思うのです。

 

幸い、息子の胃腸炎は早々に治まりました。

治まったことを見極める前に、強烈な食欲まで戻っきました。

朝ごはんは軽めにゼリーだけにしたのですが、これまたたいそう気に入り、もう一個、もう一個と3個目を所望されたところで妻が食べ過ぎと言い放ちました。

昼になって、うどんが食べられるようになると、やれ鶏のから揚げが食べたいとか、いつも通り、親の食べているモノを欲しがっておりました。

 

どこでどんな態度を取ろうと、美味しそうに食べている息子の姿にはいつも癒されます。

その、今既に身につけている食欲だけは、どんな状況でも無くさないで生きていってほしい、そう思います。