息子が自閉症であると言われた日から

2016122日の金曜日、38か月の息子は自閉症と言われました。

 

少し遡ってみると、元々おとなしく、消極的で、近くの児童館でのお遊戯(みんなで歌を歌いましょう!とか、歌に合わせて手遊びしましょう!)に参加することもほとんどありませんでした。

特に専業主婦の母親と離れることはほとんどなく、父親や祖父母と一緒ならともかく、いくら顔見知りになったおとなでも、一緒にいるには母親にべったり触れていないと泣き喚く、という状態でした。

 

プレ保育を経て、おとなしい子供が多いと言われている幼稚園に通い始めたのが、今年の3月。

入園当初から、幼稚園に引き渡される(母親と引き離される)のに泣き喚いて抵抗しており、1か月ほど前から、ようやく、歩いて園内に入っていけるようになりました(その前は引きずられるように連れて行かれていました)。

ただ、幼稚園の中では楽しく過ごしているらしく、母親が迎えに行っても、帰りたくないと駄々をこねることさえありました。

 

一方で、同じクラスの子供を叩いてしまったり、かみついてしまったり、ということがたびたびありました。

また、みんなで歌を歌いましょう、のようなことにはほとんど参加していなかったようです。

 

話は聞いていましたが、直接息子の様子を見る機会は2回ありました。

1回は父親参観です。

こちらは、父親と遊ぼうという企画がメインで息子も楽しく、みんなと同じことをしていました。

もう1回は秋に行われた運動会で、こちらは、隣りに先生が付きっ切りだったのですが、椅子からずり落ちる、友達を小突く、座っているべき場面で前に出ていこうとする、等々、先生に迷惑かけて本当に申し訳ない、という状態でした。

 

9月からは、市の発育支援の教室に空きが出たとかで、幼稚園からの勧めもあり、2週間に1回、通っていました。

幼稚園の後、午後からの教室で、12時間ほどです。

ここにきて、来年の1月から、週4回、一日5時間程度の教室に空きが出たので、幼稚園を休んでこちらに通ってはどうか、という話になりました。

その過程で、自閉症ですね、という話になったようです。

 

幼稚園とも発育支援の教室とも、話しているのが妻なので、私は金曜の夜に、妻からその話を聞きました。

まだ、混乱しています。いろいろと分からないことが多く、というか、ほとんど何も分かっていないように思っています。

一方で、息子の将来について心配したり、悲しんだりしているわけでもありません。

 

将来、息子にこのことをどう伝えるべきか、を考えるうえで、日々思っていることをそのまま綴っておくというのも一つの方法ではないか、と思いました。

そんなわけで、書き始めてみたのですが、想像以上に気が重いです。

 

なお、発育支援の教室、及び幼稚園から今回言われたことは、箇条書きで以下の通りです。

・息子は自閉症だと思われるので、発育支援の教室に通う頻度を上げることをお勧めする。

自閉症は母体が原因ではない。脳の損傷が原因なので、基本的には治る、ということはない。

自閉症の治療法はない。従って発達支援の教室に通うことが正解であるか分からない。

・幼稚園としては、どちらでも構わない。発育支援の教室がない週に1日、幼稚園に通ってくれても構わない。

・親として思うところはあるかもしれないが、息子のことを第一に考えてほしい。

・幼稚園のお友達や、同級生の親への説明はこちらに任せる。説明してほしければするが、かくして欲しければ特段の説明は行わない。

 

今の段階で、緊急に息子にしてあげるべきことがないのであれば、私として一義的に気になるのは妻のことです。

発育支援の教室、幼稚園ともに、その点、つまり妻の気持ちにも大変配慮した対応をしてくれていると思っています。