就学相談

久々の更新となりましたが、私も妻も息子も相変わらず、日々を過ごしています。

 

幼稚園が夏休みの間、就学相談がありました。

これは、来年から小学校に通うにあたり、

・普通に進学するのか

・週に1日、自閉症の子供向けの教室に通うのか(我が家の場合は別の小学校になります)

・週の全部を特殊学級に通うのか

を市の教育委員会に判断してもらうための会です。

 

教育委員会がどのコースが望ましいと判断したとしても、自動的にそのコースに乗るわけではありません。

普通に進学する、以外のコースが望ましいと判断された場合、親がそのコースを申請して、受理してもらう、ことになります。

言い換えると、自分から特殊学級に行きたい、といわなければ特殊学級には入れない、ということです。

 

教育委員会の判断は、この日の面接(子供と精神科医の面接)だけで決まるわけではなく、わが子の場合には幼稚園の判断、週1日通っている市の特別指導の判断も加味されるようです。

 

相談会の翌日には結果がでるのですが、その結果は指定された場所(市役所)まで聞きにいかなくてはなりません。

結果を聞いた後、申請を出すのは来年に入ってからです。

ということで、早く結果を知っても、いい事がなさそうで、まだ行っていないので結果がわからないのですが。

 

ついでに近況をもうひとつ。

この期に及んで、というのは息子が5歳になって、まだ、彼の行動が自閉症だからこそのものなのか、それとも彼の個性なのか、親としては判断がつきかねることが多々あります。

一生、判断がつかないままなのかもしれない、と最近は思い始めてきましたが。

 

例えば、彼の人生で何度目かのレゴにどはまり期、の真っ最中なのですが、とにかく、見てー、みてー、を連呼します。

何か作ったら、みてー。

それを動かしたら、みてー。

目の前にいても、みてー。

面白半分に数えたら5分で15回もみてー、といっていました。

もう、口癖だなあ、これは、と思いましたが。

 

今日から幼稚園の夏季保育が始まりました。

今週の夏季保育は大好きなプールだけですが、来週からは、また彼にとって憂鬱な日々が始まります。

秋になって、涼しくなると、幼稚園に行くのが、少しでも楽しくなってくれるといいのですが。

 

 

キドアイラク

人間だれしも、褒められるとうれしいものです。
だから、他人のいいところを見つけてほめよう、悪いところを見つけて批判するのは
やめよう、となるわけです。
子育てでも、ほめて伸ばす、が現在の風潮であることは言うまでもありません。

ところで、褒めよう!はいいのですが、褒められた側はどのような対応をすべきか、
という問題があります。
偉いよね、良くできたね、と褒められて、
ありがとうと言うべきなのでしょうか。
うれしさを前面に出して、やったーっと叫ぶべきなのでしょうか。
うれしさを隠して、もっと褒められようとするべきなのでしょうか。

息子は、親のやっていることに参加したがる性格です。
料理していれば台所にやってきますし、洗濯物を干して(取り込んで)いればベラン
ダに出てきます。
料理は刃物や火など危ないものがたくさんありますし、洗濯物は触られると(間違い
なく落とすので)汚れてしまいます。
なので、気持ちは嬉しいけど、手は出さないで、とお願いされて、台所では水道をひ
ねったり、ベランダでは水鉄砲を撃ったり、していることになります。

息子としては、これは遊んでいるのではなく、自分の出来る範囲で、親の手伝いをし
ていることになります。
そのため、ベランダで水鉄砲を撃ちながら、これはお掃除をしているんだよ、お水を
掛けるとそれだけで綺麗になって掃除になるんだよ、と自分で解説しています。

料理や洗濯と比べて、参加しやすいのが掃除です。
わたしは週末のどちらか一日、家じゅうのほこり取りをやって、掃除機をかけるので
すが、これに参加したがります。
ほこり取りをしていれば、自分もやりたいからハンドモップを貸してくれ、と言うわ
けです。
もちろん、貸してやると掃除が進まないので、彼専用のモップを買ってあり、それを
渡してあげています。
息子はそれを持って、壁やテレビなどを撫でているのです。

時々、ここ届くー?と聞かれ、その聞かれている場所が目の前の壁だったりするので
すが、届くかもしれないけど、息子くんが掃除してくれて助かるなー、ありがとう、
と返しています。
最近は、狭い隙間に身体を半身で押し込んで、ここ届くー?をやっています。
これだと、そこは身体が大きなパパには無理だなー、ありがとう、と言えるので助か
ります。

ありがとう、と言われた息子は、微笑むでもなく、次の掃除場所探しに向かうんです
よね。
それでいいのかな、と思うのですが、どうしたらいいのか、は私にもわかりません。

一方で、悲しさの表現は豊かで、大きくは2種類あります。
一つ目は、しくしく泣く、ってことです。
ミニストップで息子がアイスを買って、妻がソフトクリームを買ったことがありま
す。
ソフトクリームが出来上がるのを待つ間、私は店外のゴミ箱に行っていたのですが、
戻ってみると息子が泣いていました、しくしくと。
で、事情を聞くと、前のお客さんのアイスが出てきたときに、息子は自分達のものだ
と思って手を伸ばし、ソフトクリームにさわっちゃったらしいのです。
それを妻に怒られて泣いていた、と。

もう一つは、泣き叫ぶ、ってことです。
車でお出かけした帰り、遊び疲れた息子は車内で昼寝していました。
小一時間ほどでしょうか、家の駐車場に着いて、起こすとぎゃんなき。
何を言っても泣き止まず、通行する人たちには不信な目で見られ、小さいころは良く
あったことですが、最近は珍しいなあと思いました。

喜怒哀楽を押し殺すのが発達、なのかもしれませんし、大人になるってことなのかも
しれません。
もちろん、悲しいことなんてないに越したことはないのですが、起こってしまったこ
とはしょうがない。
私たち両親の前だけでも、存分に感情を爆博させてくれるなんて、うれしいことだと
思うようにしたいです。

絶叫するカラオケ

息子はブランコに乗りながら歌うのが大好きで、その歌がオリジナルなうえに、他人
には聞かせたくない内容なのでどうしたものかと思います。
まあ、こちらは屋外なので、どうしようとも思っていないのですが、困るのは家で大
声を出されることです。
大声、というか絶叫。

気分が乗って、これがやりたいやりたくない、を主張するときに大声を出すことは分
かります。
歯を磨きたくない!とか、飴たべたい!とかですね。
主張の内容の是非はともかく、主張すること自体は理解できます。
でも、主張も何もなく、単に絶叫することも珍しくありません。
すぅおーりゃあーーーー!!!
みたいなやつです。

我が家はマンションな上に、窓を開けていることも多く、近所迷惑なのでやめてほし
いです。
当面の対処としては息子が叫び始めるやいなや、とりあえず抱きしめて落ち着かせた
うえで、声を落としてくれないかな、とお願いしています。

という困りごとだと思う一方、大声を出したい!という欲求は別に悪いことでもなん
でもありません。
時と場所を踏まえてくれれば。
その判断ができないので困ってしまうわけですが。

判断がすぐに向上することはないだろうけど、叫びたい欲求はすぐに発散させてあげ
たい、ということでカラオケに行くことにしました。
自分の大声は苦手でも、周囲の大音量は苦手な息子。
カラオケの部屋は大音量のようにも思いますが、自分達だけで行くのであれば、音を
出さなくていいので、何とかなるのではないかと思い、物は試しと出かけてみまし
た。

行く前に一つ心配だったのは、息子が歌うことはそれなりに好きでも、誰かの歌をそ
のまま歌うのは別に好きでもなんでもない、ということです。
例えば、幼稚園でみんなで歌いましょう、みたいなことには基本的に参加していない
みたいですし。
テレビでよく見る番組のオープニング、エンディングも、そのまま歌うことはまずあ
りません。
歌の一部をリピートすることはあるんですけどね。

で、行ってみたカラオケ。

ちょっと誤算があって、子供専用の部屋(キッズルーム)へ通されたのです。
事前にそのような部屋があったことは知っていたのですが、予約が必要だとホーム
ページに書いてあったので、今回はどんな部屋だか、できたら見学して、必要なら次
回は予約しようと思って出かけました。
でも、まあ空いていたんでしょうね、そっちに通してもらいまして。

キッズルームはソファーではなく、靴を脱いで上がるフラットな作りになっていま
す。
部屋の隅はクッションで区切られて、プラスチックボールが並べられた、小さなボー
ルプールになっていました。
おもちゃもいくつかおいてあり、息子が座って乗れる、プラスチックのシャベルカー
までありました。

息子はカラオケを大変、気に入ったようで、また行きたい!と何度も言っています。
行く前に心配していた、自分のオリジナル曲ではなく誰かの歌を歌うのでいいのか問
題は、知っている歌を親が歌い、自分はハミングしているだけで十分に楽しいようで
す。
そして、伴奏なしで、マイク片手にオリジナル曲を歌い上げるのも楽しかったようで
す。

先ほど誤算と書いたのは、息子が楽しかったのが、カラオケ自体なのか、キッズルー
ムなのかが分からなくなってしまったからです。
その点を確かめるためにも、次回は普通の部屋でカラオケしてみたいと思っていま
す。

なお、息子は受付においてあったマイクスタンドを、一目見て気に入ったらしく、何
度も使いたいと言うので、借りて部屋にもってきました。
マイクをつけてあげると、一番低く設定したマイクの高さが息子にはぴったりで、両
手でマイクを抱えているとロックシンガーになったように見えました。
オススメです。

それと、カラオケで大声の発散をしたところで、家での絶叫が減ったわけではないよ
うで。
こちらはこれからも続けて、どうしたらいいのかを考えていかなくてはいけません。

新鮮なものに対する興味

子供の気に入ったモノを説明したいとき、適当な写真が見つからず、伝わらないか
なーと半ばあきらめながら文字を売っていることも多いのですが、今回は見つけまし
た。
http://www.e-tonya.jp/omatsuri/event21171.html

このヨーヨー、5月のゴールデンウィークに友人の家に遊びに行ったらおいてあり
した。
息子用にも一つ購入してくれていて、もらったんですが、見た目が気持ち悪いのか、
触るのも嫌がっていました。
ところが、先日、家の近くで売っているのを見つけた息子が猛烈にこれが欲しいと言
い出し、安かったので買ってあげた、ということがあったそうです、妻によれば。

で、今朝、寝ているところを息子にたたき起こされ(文字通り、叩いて起こされ)、
見てほしいものがあると連れて行かれた先でこれを見せられたわけです。
平日です。
わたしはこれから会社に行くんです。
まあ、嬉しそうな息子の姿を見ると、よかったね、としか言葉が出ませんでしたが。

息子は、と言うことではなく、子供は皆、なんだと思いますが、新しく手に入れたも
のが大好きです。
もしかしたら大人だってそうなのかもしれません。

そして、新しく手に入れたものは、ほぼ必ず、翌朝、私に見せてくれます。
夜は寝ている時間に帰宅して会えないから朝しかないのですが、朝は朝であまり時間
がなく、ちょっと見て、よかったねー、と返すだけ。
一緒に遊んであげられるともっといいのにな、と思っていました。

今週末は珍しくおもちゃを買ってあげました。
と言っても100均ですし、銃を撃つとテニスボールほどのスポンジの玉(銃と紐で結
ばれていてなくならない)が飛び出すものです。
朝、今日は何をして遊ぼうかと話をして、息子が行きたいところに行ったのですが、
混雑していて待ち時間がとても長いことが分かり、そこを諦めてもらう代わりに何か
買ってあげる、と言うことになったのです。

レジでお金を払って、受け取った時から、寝る直前まで、ほぼずっと持っていました
(お風呂場にも持っていきたいと騒ぎましたが、使えなくなるよ、と言うとすぐにあ
きらめられました)。
スーパーに買い物に行った際は、ここでは発射しないでね、とお願いしたのに発射し
てしまい、なんでだろうと半べそを書いて、ママに持っていてとお願いしたことはあ
りましたが。

外の公園では、初め、木に向かって撃ったり、ベンチに向かって撃ったりしていまし
た。
が、やはり人に向かって撃つのが楽しいらしく、私がさんざん的になりました。
親として面白いのは、息子は打ち返すのが好きだ、と言うところです。
なんで、(息子の)腕を叩いてみて、とか、パンチしてみて、と言うのです。
で、それに対して、よくもやってくれたな、もう許さないぞ!と言いながら、銃を
ぶっぱなつのが楽しいようです。

少し変わったバージョンだと、息子が人形になり、調査する父親私)が動かない
なーと言いながら踵を返したところで打ち込むのも好きでしたね。
まあ、何であれ、息子が好きなら楽しいならそれでいいのです。と思っているのは数
分の事で、私はすぐに飽きてしまうのですが。

こんなに好きだったおもちゃですが、翌朝、見せびらかされることもなければ、妻に
よると昼間にそれを使って遊んでいる様子もないそうです。
とりあえず、目新しさが消えたら、興味がなくなるのでしょうか。

正義の味方

悪いことを指摘する、それも大声で。
これが息子の抱えている大きな問題の一つです。

先日も、家の近くの広場に遊びに行こう、と言う話になり、息子はそこでボール遊び
がしたい、と言いました。
ところが、その広場はボール遊びが禁止されています。
理由は恐らく二つあって、一つは、小さな子供もいるので、高校生が高級でキャッチ
ボールなんてされると危ない、ということです。
そしてもう一つは、その広場は道路に面していて、その道路はたまに車も来れば、自
転車は結構頻繁に往来していて、ボールを取りに飛び出すと危ない、ということで
す。

わたしはあまり深く考えずに、理由を説明することもなく、その場所はボール遊びが
禁止されているからシャボン玉やかくれんぼで遊ぼう、と話し、息子もそれに了解し
ました。
ここまでは良かったんですが、遊び始めて数分後、同じ幼稚園に通う女の子が、お姉
ちゃんとお父さんと一緒にやってきました。
で、ボールを持ってきていて、少し大きめのゴムボールをワンバウンドで投げ合い始
めたのです。
それを見た息子が、ボールきんしー!!と叫んだ、とそういう次第です。

先方のお父さんはむすこの叫びを無視してくれましたが、まあどんな反応をされても
困ってしまうわけです。
その親子は前述の通り、手でボールを投げていて、それも道路から一番離れた場所で
遊んでいて、まあ問題ないと判断したことはよく分かります。

禁止されている事柄の理由を考え、問題がないと判断することは高度な判断です。
まして、他人に注意する、行動を変えてもらう、と言うことは大人にだって難しい
ミッションです。
子供である息子が大声で叫んでしまうのは、しょうがない、とは思います。

ただ、このことを何度も自問していて思うのは、私はむすこに、正しい人間になって
ほしい、という希望が少なく、上手く生きていってほしい、という希望が強い、と言
うことです。
多少の悪事には目をつむろうぜ、それよりも周りの人に気に入られながら、上手に世
渡りしてくれよ、という感じでしょうか。

他方で、これって、息子が悪事を働かない、ということが大前提だとも思います。
多くの親が我が子に正しい人になってほしい、と願うのは、悪いことに加担しないで
ほしい、という願いが強く反映されていると思うのです。

息子が悪いことをしない、という自信は私には全くありません。

相変わらず子育ては迷うことばかりだな、と思う一コマでした。

しばらくお休み(本人の意思とも合致)


学校に通う子供たちが夏休みの宿題に負われる8月の最終週。
息子の通う幼稚園も夏休みの最後の一週間です。
なんですが、夏休み中だというのに夏季保育が行われます。夏季保育は午前の2時
間。
実質、夏休みが終わった、ということですね。

幼稚園をこよなく愛する、からは程遠い息子、大方の予想通り、夏季講習に行くこと
をだいぶ嫌がっていました。
ただ、夏季講習って2時間でプール入るだけなんです。
プールは好きみたいなので、どっちが勝つのかなあ、なんて話をしていたのです
が。。。
夏季講習の始まる数日前からお腹を壊し、水下痢が続いていたことに加え、夏季保育
初日の朝には高熱を出し、本人の希望以前の問題として欠席することになりました。

ただ、困ったことに、息子本人が気持ちの上で元気なんですよ。
遊びに行きたい、あれも食べたい!と。
気持ちまで萎えてぐったりしているよりはもちろん、とってもよいことなんですが。

さて、9月1日が近付いてきて、今年も子供の自殺についての論考が増えてきまし
た。
毎年、9月の夏休み明けになると学校に行きたくない子どもの自殺が急増するので、
このタイミングでキャンペーンを行う、というのは意義のあることだと思いますし、
一人でも自殺の犠牲者が減ることを願ってやみません。

学校に行きたくない理由を知ること、それを解消するような対応をすることはもちろ
ん大事なことです。
そして解消できないのだったら、逃げ場を用意してあげること、これも同じように大
事なことです。
逃げ場と言うのは、学校を休むことを許容すること、家と学校以外に子供のいられる
場所を作ること、などが含まれます。

親としては、少々の辛いことがあっても、まずは学校に行ってほしい、と願うものだ
と思います。
これは、学校に行きたくない気持ちや、そういう気持ちに子供をさせている環境が、
学校に行くことによってしか変えられないから。
言い換えると、学校に行かない限り、いつまで経っても状況が変わらないように思え
るから、なんだと思います。

良く、子供を死なせるくらいなら休ませた方が、と言われますが、こんなん結果論で
しかないと私には思えます。
同じように、子供の長い人生を考えたら学校を休ませて少し遅れるくらい、なんて言
い方もありますが、これも結果論でしょう。
少し休ませる、で終わるか分からないから悩んでいるわけですし。

それと、子供の気持ちを大事にする、ということも私は考えると分からなくなりま
す。
学校へ行きたくないという気持ち、それを否定することは誰もできないし、していな
いのではないでしょうか。
一方で、将来、学校に無理やりにでも行かせてくれたことを子供が感謝する(あるい
は逆に、無理やりにでも行かせてくれればよかったのにと恨まれる)可能性だってあ
るわけです。

この話にこだわるのは、息子も今、幼稚園に行きたくないと言っているから、に他な
りません。
もちろん、息子が幼稚園がいやで自殺するとは思っていませんが、逆に言えば、自殺
する心配がないから本人の意思に反してでも(嫌がっていても)無理やり親の希望を
通している状況です。
数年経つと、学校に通い始め、行きたくない、と言い始めたときの対応を真剣に考え
ざるを得なくなるはずです。
いや、そんなこと言いださないでくれることを祈っているのですが。

前後する

私は仕事でお盆休みと言うものがないのですが、三連休だったので、一日は妻が昔飼っていた犬の墓参り、一日は動物園、もう一日は遠くへ行かず家の近くの公園に行きました。

 

お墓詣りは初めてではないのですが、息子にはやはり理解が難しく、墓石に水を掛ける楽しいイベント、という認識です。

ただ、亡くなった犬たちがここで遊んでいるんだよ、という話をするたびに、遊んでいるって何をしているの?と、まあある意味まともな質問が返ってくるのですが。

 

さて、メインの動物園です。

わたしの見積もりが甘く、朝家を出て、10時前には現地到着という予定が、高速道路が思った以上に混んでおり、昼前に現地に到着してしまいました。

車の中って息子にとっては非常に退屈な空間のようなので、食べ物を用意する、見せられる動画を用意する、などなど準備はしました。

でも、まあ、想定以上に時間がかかったこともあり、飽き飽きしていました。

その飽き飽きは、お菓子が食べたい!と叫ぶことと、トイレに行きたい!と叫ぶことで発散していましたが。

 

そのトイレですが、最近は一度行きたくなると、気になってしまうようで、連鎖的にトイレに駆け込みます。

何度も車を止めるのはシンドイので、携帯用のトイレを用意したのですが、家に忘れてきてしまい、ビニール袋にトイレットペーパーを敷き詰めた簡易的な携帯トイレで用を足してもらいました。

しかし、どうも座っておしっこするのは勝手が違うみたいで、立ってもいい?と何度か聞いていました。

動いている車の中で立たせるわけには当然に行かず、出ないんだったら、またにしよう、と言うのですが、これでいいのかな、は少し気になりました。

 

現地では、動物園を見てからお昼を食べる予定だったのですが、急きょ、お昼を食べてから動物園を見に行くプランに変更しました。

お昼は道の駅で何か見繕う、予定だったのですが、息子がうどんのお弁当を食べたがるので、それと他にもいくつかお弁当を買って、外のベンチで食べました。

店内のベンチもあって、そちらの方が空調が効いていたのですが、大型のテレビが設置してあり、それがどうしても嫌だ、と息子が言うのです。

 

息子は動画を観るのが大好きです。

しまじろう、とか、トミカのプロモーション動画、なんかも好きですが、Youtuberの方が作ったピタゴラスッチの動画なんかも見ています。

テレビは許可した一日、数十分程度、以上には見せていないし、つけてもいないのですが、DVDが終わってテレビに切り替わると意味が分かっているとは思えないニュース番組などを食い入るように見ています。

 

それなのに、大型テレビがいやなんだなー、というのは驚きでした。

もしかしたら、室内の人がたくさんいる状況が嫌だったのかもしれません。

ちなみに、食べたいと大騒ぎしたうどんは美味しくなかったのか、イヤイヤ食べていました。私も妻も美味しくないなと思ったので(理由は別々なんですが)、まあ納得なんですが。

 

動物園は、正確にはサファリパークで、車に乗ったまま、見て回るタイプです。

途中で、車を降りて、触ったり、餌をあげたりできるエリアがあるのですが、餌やりをしたいと言ったにもかかわらず、放り投げるような餌(池の鯉とか猿山のサルとかにあげるような餌)ではなく、ペレットを手に乗せて、ヤギやラマに食べさせる餌だったので、怖がって手が出ませんでした。

ついでに、オオカミが飼われているのですが、これには非常に興味を持ちました。

幼稚園で、鬼ごっこの鬼が怖くて泣いてしまい、翌週には先生が鬼をオオカミに代えてくれたのにやっぱり泣いてしまった、なんてことがあった割にはオオカミに興味があるんだな、と微笑ましかったですが。

 

このサファリパーク、園内を回るのに、タブレットを貸出してくれます。

わたしは運転していたので、そのタブレットに何が表示されるのか、全く見ていないのですが、園内の各エリアごとに、そのエリアにいる動物の説明が音声で流れ(これは聞いていました)、地図と自分のいる場所が表示されていたようです。

で、息子がこのタブレットばかり見て、実際の動物を見ない、ということに妻が怒っていました。

 

気持ちはよく分かります。

その場で貴重なものはないか、息子よりも長い年月を生きている親の方が判断できることももちろん正しいと思います。

その上で、でも、息子が見たいものを見ればそれでいいのではないか、という気もします。

 

将来、家族で食事をする際に、息子がゲームにばかり夢中になっている日が訪れるかもしれません

でも、それはそれでしょうがないことなのかな、と私は思います。

それに抗っている妻を偉いなとも思うのですが。

 

最後に、ここではお土産に双眼鏡を買ってきました。

前から息子が欲しがっていたと言うことで、安いものです。

帰り際のお土産ではなく、サファリパークを回る前に買っておけば、動物を見たのかな、と思いました。